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「わたしの父の日ストーリー」第三話



正直、いままで私は父のことを
あまり気にかけていなかった。
私が実家に住んでいた時は父のことを、
失礼だけど空気のような存在でみていた。


私は社会人となり、1人暮らしをし始めた。
あるとき、父からメールがきていた。
お仕事おつかれさまというメール。
そういえば、いつだって父は
家族のことを考えていたなと思った。

おやすみの日は、
みんなを誘ってどこか出かけたり、
キッチンにカウンターを作るからと言って
日曜大工をしたり。
ぜんぶ家族を想ってだったんだなと思った。
そして、心からありがとうと思った。

今年父は還暦を迎える。
それでも、いま父はお休みの日を使って
今度はウッドデッキを作ろうとしているらしい。
もう結構な歳なのに、
それでも家族のためにがんばっている父へ。

寝るときくらいは心地よく寝て欲しいと思って、
こちらを送りたいと思う。



















麻でできた敷きパット。
眠るときくらいは心地よく休んで、
家族のためにがんばる父を
応援したい。
父のことを想ってプレゼントするのはどれくらいぶりだろう。
心からの感謝の気持ちをプレゼントに託して。
(神田 桜子)