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家具コラム第8弾~ソファ編 ペーパーナイフソファ~

デンマークデザインと日本技術の融合
名作の復刻ソファ

家具コラム第8弾
今回はソファについて取り上げていきます。
私自身も好きな、座り心地がぴったりはまるこちらのソファを紹介していきたいと思います。


国産の技術で復刻した、北欧の名作ソファ
ペーパーナイフソファ

◇デンマークのデザイナー「カイ・クリスチャンセン」がデザインした
【ペーパーナイフソファ】

1956年にデンマークにて発表・製作した後、長きに渡り販売されましたが、廃番となってしまい生産が終了していました。なんと今から65年前に作られていたんですね!!驚きです!

その後、徳島にある宮崎椅子製作所が2008年に復刻生産を始め、当初より特徴的であった、ゆったりとして細身のシルエットはいまだにその美しさを維持しています。
その美しいデザインからは古さを感じさせず、今見ても洗練されたデザインに魅了されます。前からも後ろからも横からもどこから見ても美しいですね!




カイ・クリスチャンセンのデザインポリシーは、

見た目の美しさ、使いやすさ、人間工学に基づいていること、経済的で、環境に配慮していること」です。

実際に座ってみると、その言葉通りに、身体のカーブにスッとより添い、座り心地がとても良いです。
特に人間工学に基づいて、座面の角度と背もたれの角度が計算されていて、
姿勢を崩さずにきちんと座ることができます。変に沈み込み過ぎたりもしないので体を痛めることも少ないと思います。腰痛持ちの方にもおすすめですね!









◇使い勝手、環境配慮も良く考えられていて、
座面をめくり上げると分かるのですが、よくある板座やボード(座った時に底付き感があり、ウレタンもへたりやすい)ではなく、バネをはめ込んでいます。




座った人の体重に応じてバネが沈み、その人に合わせた座り心地になります。
加えてこのバネは一本一本交換ができ、座面や背中クッションなども全て交換ができます。
まさしく長年、それこそ一生座れるソファとなっているので、すべてが無駄になりません。


家具で一番困ることが、新しいものを買い揃えることことではなく、実は処分することだと思います。もしかしたら、ご実家の整理などでとてもご苦労されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

壊れて使えなくなったものを処分するには「お金」も「時間」も「労力」もかなり必要になり、資源の無駄にもなってしまいます。
そのように処分するのではなくダメになったところは交換して大切にメンテナンスしながら使っていく。そんな想いがこのソファには込められています。
65年の時を超えても愛されている理由の一つとして、デザインだけではなく、こんな素敵な想いがあるのかもしれませんね。


◇ソファ自体の重量は非常に軽く、お茶のCMで高橋一生さんが一人で持ち運んでいる姿も話題になりました。一度は見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか!?
本当に一人で運べるくらい軽いです!ソファを持ち運ぶ感覚は驚きですよね。
この写真の様に置く場所を気分で変えて、海を見ながらくつろげれば最高ですね~!!






木そのものの素材感があり木の温もりも感じられます。
半世紀以上変わっていないデザインはそのデザインの完成度の高さが伺えますね。
背中の見た目も綺麗にデザインされているため、ダイニングとリビングの仕切りとして中間に置くこともオススメですし、お部屋の中のあらゆる角度から楽しむことが出来ます。
デザイン性や木のぬくもりだけではなく、自分の気に入ったものを長年丁寧に使っていくことの大切さを教えてくれるようなソファです。


とは言え、椅子やソファは自分の体に寄り添う言わば相棒の様な存在です。
座り心地や触り心地など合わなければ、どんなに高価なものもよくありません。せっかく購入してもそれでは、快適な心地よい暮らしとは言えませんね。

このペーパーナイフソファは座面が斜めに傾斜していることからすっときれいに座れるソファです。逆に言うと横になって寝そべりながら過ごしたいという方には、少し傾斜が気になり合わないかもしれません。
この様に自分に本当に合う物かどうかを、確かめるためにもまずは実際に座ってみてください。
お店にいつでも座れるように展示がありますので、一度体験していただくことをお勧めします。

今回は私が好きなソファをご紹介しました。
これからも毎月この様な家具コラムを配信していきたいと思っておりますので、ご感想、ご質問などありましたらぜひ教えてください、お待ちしております!
又、こんなこと知りたい、こんなブログ書いてなどのリクエストも大募集中です!
今後も楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。


たなかじま家具店
田中島一仁


~過去の家具コラム~
家具コラム第7「オイル仕上げの家具メンテナンスの方法」

家具コラム第6「たなかじま家具店でオイル仕上げの家具を提供し続ける2つの理由」

家具コラム第5「そもそも椅子は合いません」

家具コラム第4「名作椅子たる所以~ハンス・J・ウェグナー:PP58、PP68~」

家具コラム第3「WEAVEウィーブチェア」

家具コラム第2「座りやすさとは何か、なぜ座りやすいのか!?」

家具コラム第1「一緒ダイニングテーブル製作秘話」




Kai Kristiansen(カイ・クリスチャンセン)
1929年8月8日デンマーク生まれ。デンマーク王立芸術アカデミーにてデニッシュモダンの祖コーア・クリントに師事し、木工や家具デザインを学ぶ。卒業後の1955年に自身の設計事務所設立。1966-70年"Scandinavian Furniture Fair"の立ち上げに参加。1965-75年 "International Furniture Fair"出展(ドイツ・ケルン)。オーストリア、パリ、ロンドンほか、数多くの都市にて個展を開催。
2008年より宮崎椅子製作所にてNo.42、Paper Knifeシリーズの復刻生産を開始。2010年の初来社以来、何度も宮崎椅子の工場(徳島県)まで脚を運び、現在も引き続き新作開発に取り組んでいる。
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